お中元のマナーは？贈るときと受け取ったときに気を付けたいこと
お中元は日本の夏の大切な贈答習慣で、日頃お世話になっている方たちに感謝の気持ちを伝える絶好の機会です。しかし、贈る際や受け取った際には守るべきマナーがあります。マナーを守らないと、感謝の気持ちを伝えるどころか、相手に不快感を与えてしまうかもしれません。
そこで本記事では、お中元を贈るときの注意点や送り状の書き方、受け取ったときのお礼状の書き方など、具体的なマナーについて詳しく解説します。感謝の気持ちを適切に伝えられるように参考にしてください。
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お中元とは
お中元は、日本における夏の贈答習慣で、日頃お世話になっている方たちに感謝の気持ちを込めて贈り物をするものです。お中元の時期は、一般的に7月初旬から15日頃までとされていますが、地域によっては8月初旬までに贈ることもあります。贈り物の内容としては、夏の暑さを和らげる冷たい飲み物やゼリー、アイスクリームなどが人気です。
お中元の起源は、中国の道教の年中行事に由来し、日本では江戸時代に商人や職人が取引先や上司に対して感謝の意を表すために、贈り物をする習慣として定着しました。現在では、家庭や職場で感謝の気持ちを伝える手段として広く行われています。
お中元を贈るときのマナー
お中元を贈るときには、次の4つのマナーに注意しましょう。
- 送り状の書き方
- 金額の相場
- のしの書き方
- 贈る時期
送り状の書き方
お中元を贈る際の送り状は、贈り物が先方に到着する前に送るのが礼儀です。親しい間柄に贈るときには電話やメールなどで済ませることもありますが、上司や取引先に贈る場合は送り状を送るようにしましょう。
送り状には、まず頭語として「拝啓」を使い、季節の挨拶を述べます。その後、日頃の感謝の気持ちとお中元を贈る旨を簡潔に記載します。具体的な品物の説明や、相手の健康や幸せを祈る一言も添えるとよいでしょう。最後に結びの挨拶として「敬具」を用い、日付と自分の氏名を記載して締めくくります。
金額の相場
お中元の金額の相場は、一般的に3,000円から5,000円程度です。ただし、相手との関係性や地域、贈る頻度によっても変わります。特に親しい関係や重要な取引先などには、もう少し高額な贈り物を選ぶこともあります。逆に、気軽な贈り物としては3,000円以下でも問題ありません。重要なのは、相手の立場や状況に応じて適切な贈り物を選び、感謝の気持ちを込めることです。
のしの書き方
お中元に使うのしは、紅白の水引を用いたものが一般的です。ただし、贈る相手が喪中の場合は白無地ののしを使いましょう。表書きには「御中元」と書き、自分の名前をその下に記載します。名前を書く際にはフルネームで、場合によっては会社名や肩書きも添えます。のしの表書きや名前は、筆ペンや毛筆で丁寧に書きましょう。
贈る時期
お中元を贈る時期は、地域によって異なりますが、一般的には7月初旬から15日頃までが標準です。関東地方では7月初旬から中旬、関西地方では7月中旬から8月初旬に贈ることが多いです。時期を外れると失礼になることもあるため、相手の地域の慣習を確認しておくことが大切です。贈る時期が遅れた場合は「暑中お見舞い」「暑中お伺い」として贈るといいでしょう。
お中元を受け取ったときのマナー
お中元を受け取った際にも、気を付けなければいけないマナーがあります。お礼状の書き方とお礼について解説します。
お礼状の書き方
お中元を受け取った際には、速やかにお礼状を送ることがマナーです。お礼状には、まず頭語として「拝啓」を使用し、季節の挨拶を述べます。その後、お中元を受け取ったことへの感謝の気持ちを具体的に記載します。贈り物の内容に触れ、相手の気遣いに対する感謝の言葉も添えるとよいでしょう。
最後に、相手の健康や幸せを祈る一言を加え、結びの挨拶として「敬具」を使い、日付と自分の氏名を記載して締めくくります。
お中元のお礼
お中元を受け取っても、基本的にはお礼としてお返しをする必要はありません。その代わりに、感謝の気持ちをしっかりと伝えるために、お礼状を送ることが一般的なマナーです。親しい間柄では電話でお礼をしても構いませんが、ビジネスシーンの場合はお礼状を出すのがよいでしょう。
お中元のマナーを意識して感謝の気持ちを表しましょう
お中元にはいくつかのマナーがあります。お中元を贈る際、受け取った際には、相手に失礼のないようにマナーに気を付けましょう。
