公開日：2024/08/28

お歳暮とお中元の違いは？贈る際の注意点についても解説！

日本の贈答文化であるお歳暮とお中元は、感謝の気持ちを伝える大切な習慣です。しかし、時期や贈り方に違いがあるため、正しく理解して贈ることが重要です。時期や贈り方を間違えてしまうと、感謝の気持ちが伝わるどころか、相手に不快感を与えてしまうかもしれません。

そこで本記事では、お歳暮とお中元の違いを詳しく解説し、贈る際の注意点についてもご紹介します。お歳暮やお中元を贈る際の参考にしてください。

この記事を読むための時間：3分

お歳暮とは

お歳暮は、日本の伝統的な贈答文化の一つで、年末にお世話になった方たちに感謝の気持ちを込めて贈り物をする風習です。一般的には12月13日から20日までに贈ることが多く、親族や友人、取引先、上司などに対して行うものです。贈り物の内容は食品や飲料、日用品などが一般的ですが、お中元の品物よりもやや高価なものが選ばれます。

お歳暮の起源は室町時代に遡り、当時は年末に先祖の霊を供養するために、お供え物をする習慣が形を変えて広まっていったといわれています。現代では、感謝の気持ちを表す一つの方法として、広く行われるようになりました。

お中元とは

お中元は、日本における夏の贈答習慣で、日頃お世話になっている方たちに感謝の気持ちを込めて贈り物をするものです。一般的には7月初旬から15日頃までに贈ることが多く、地域によっては8月初旬までとされる場合もあります。贈り物の内容としては、冷たい飲み物やゼリー、アイスクリームなど、夏にふさわしい食品や飲料が人気です。

お中元の起源は、中国の道教における年中行事に由来し、江戸時代には商品や職人が取引先や上司に対して、贈り物をする習慣が定着したといわれています。現在では、感謝の意を表す手段として家庭や職場で広く行われています。

お歳暮とお中元の違い

お歳暮とお中元にはさまざまな違いがあります。次の3つの違いについて詳しく解説します。

時期
金額
のし

時期

お歳暮は年末に贈る贈答品で、お正月準備にとりかかる「すす払い」に合わせて12月13日から20日までが一般的な時期です。一方、お中元は夏に贈るもので、7月初旬から15日頃までが一般的な期間となっています。ただし、どちらも地域によっては贈る時期が異なるため注意が必要です。相手によって適切な時期に贈るようにしましょう。

金額

お歳暮とお中元の贈答品の金額は、贈る相手や関係性によって異なりますが、一般的に3,000円から5,000円程度が相場とされています。特に親しい関係やビジネス関係では、もう少し高額な贈り物を選ぶこともあります。お歳暮は年末の特別な贈り物であるため、若干高額になることが多い一方、お中元は比較的軽めの贈り物で済ませることが一般的です。

のし

お歳暮とお中元ののしは、どちらも紅白の水引を使ったものが一般的です。お歳暮には「御歳暮」お中元には「御中元」など、適した表書きをつけます。お歳暮やお中元は、自分や相手が喪中であっても贈れますが、贈る相手が喪中の場合は、紅白の水引きを避けて白無地ののしを使うようにしましょう。

お歳暮とお中元を贈る際の注意点

お歳暮とお中元を贈る際は、次の点に注意しましょう。

贈る時期
持参する場合
送り状
贈る品物

贈る時期

まずは、お歳暮とお中元を贈る時期です。前述したとおり、一般的とされている時期はありますが地域によって異なります。そのため、贈る前には必ず相手の地域について調べておく必要があります。

持参する場合

次に、持参する場合の時間帯や方法です。もともとお歳暮やお中元は、品物を持参して相手宅に訪問するのが正式なマナーとされています。現在は郵送で済ませることが多く、直接持参しない場合でもマナー違反というわけではありません。

持参する際は、あらかじめ相手の都合を確認したうえで、早朝や食事時、夜間を避けて訪問しましょう。品物は風呂敷や紙袋に包み、渡すときに取り出し、感謝の気持ちを伝えながら渡すといいでしょう。

送り状

郵送する際には、品物を送る前に送り状を出すのがマナーです。親しい間柄の場合は電話やメールなどでも問題ありませんが、上司など目上の方に贈る場合は送り状を用意したほうがいいでしょう。

贈る品物

最後に、贈る品物の選び方です。お中元やお歳暮は、スリッパなど足で踏みつけて使うものや、刃物類など避けたほうがよい品物があります。品物を選ぶ際は、タブーといわれている物を避け、贈る相手の好みや家族構成などを考慮して選ぶといいでしょう。金額の相場は3,000円から5,000円程度ですが、相手との関係性や贈る回数によって、もう少し高額なものを選ぶこともあります。